Header Designed by kihirohito

「護法少女ソワカちゃん」の作品性

前回の電奇梵唄会特設サイトより転載させていただきました。

ジャンルとしては「オカルト冒険もの」。住職の父を持つ「ソワカちゃん」と言う少女が主人公なので、本編の大部分で「宗教ネタ」が散りばめられていますが、けして本作は「宗教ものアニメ」というコンセプトではありません。1作目から、父親の「謎の死」の真相究明を軸に、弟的ポジション「クーヤン」と旅をしつつ、何処からとも無くやってくる化け物たちと闘うという、言わばこうした「冒険もの」のパターンを踏んだ設定です。

また、「父の死」に対する復讐の物語と言う側面よりも、その裏に隠された「グルグル教団」の企む悪巧みを暴き出すと言うことや、未だ解明されていない物語のディティールを、物語を追うことで視聴者に意識させるという、若干「ミステリー的な要素」も含んでいます。

一部には、散りばめられた小ネタの出所から、「ソワカちゃん」は「サブカル路線」である、という指摘も囁かれるようですが、kihirohito氏のブログでの反応を拝見すると、それもけして意図しているものではないように思われます。ただ、その出所に対しての否定も特に無いコトから、あくまでも作者の嗜好の問題であり、それは単純に、古今東西クリエイターや作家と呼ばれる人間の持つ基本的なアイデンティティのひとつの現われでしかないように思います。
本作は、基本的にはコメディ路線と言うか、ギャグ作品ですが、アイロニーを含んだその作風は視聴する者の心に何かしらの楔を確実に打ち込みます。こうした作風にこそ、kihirohito氏の「作家性みたいなもの」が色濃く出ているわけですが、そのため、「嫌いな人」と「好きな人」が極端に分かれるかも知れません。
とは言え、一度好きになった人は皆、何故かディープな「ソワカちゃん信徒」になるという中毒性があるようなので、本作の視聴に関しては、くれぐれも注意した方が良さそうです。

※尚、以上のような「作品性」に関しては、『上映イベント運営「ソワカちゃんファン有志」』の考察であり、kihirohito氏自らの言葉では無いコトを注釈として付け加えておきます。